仕事が辛いため辞めたいと考えているものの、それは「甘え」なのではないかと悩みや迷いを抱えていませんか。
「甘え」と判断される事案、「甘え」と言い切れない事案を知ることで、今後どのように行動すればよいか適切に判断できるようになるかもしれません。
また、転職活動を進めるときに知っておきたい、円満退職するためのポイントについてもお伝えします。
■仕事を辞めたいと思うのは甘え?
仕事を辞めたいと思う=必ずしも「甘え」というわけではありません。
しかし理由によっては、「甘え」と思われる可能性はあります。さらに、自分でも「甘え」だと感じるときは、志望動機が弱くなり、面接に進んでも十分に評価されない可能性があります。
転職を決断する前に、家族や友人などに相談してみるのもおすすめです。辞めたい理由を聞いてもらい意見をもらうことで、客観的な判断がしやすくなります。
■「甘え」と思われがちな仕事を辞めたい理由
転職志望先から「甘え」と判断される可能性がある転職理由では、「すぐに辞めてしまうのでは?」と疑われ、不採用になってしまうこともあるでしょう。
現在の職場や転職志望先から「甘え」と判断される可能性がある転職理由について、いくつか紹介します。
・通勤が面倒
毎日決まった時間に出社したり、満員電車で通勤したりするのは、他の社会人にも当てはまります。
そのため、周囲からは「誰でも同じ苦労をしているのに甘えている」と思われてしまう場合も少なくないでしょう。
また、仕事へのやる気が出ない理由として、「5月病」のように一時的なモチベーションの低下が考えられる場合も、周囲から「甘え」と見なされることがあります。5月病を防ぐためには、「ストレスは必ずあるもの」と認識し、ストレスと上手に付き合う方法を見つけることが大切です。
・仕事の責任から逃れたい
社会人として働く以上、仕事には必ず責任が伴います。特に、キャリアが進むにつれて、責任の重い仕事や後輩の指導などを任される場面も増えてくるでしょう。
そのため、これを辞職の理由にすると、周囲から「責任を果たす意欲が欠けている」と見られてしまうかもしれません。
ただし、責任やプレッシャーが原因で心身に大きな負担がかかっている場合、そのまま仕事を続けるべきではありません。まずは信頼できる上司や同僚に相談し、サポートを求めましょう。誰かに悩みを打ち明けることで、プレッシャーを軽減できたり、新たな視点で問題を解決する手助けを得られたりするかもしれません。
・仕事内容が好きになれない
仕事では、自分がやりたいことだけでなく、ときにはしたくないことや興味の持てない業務もこなさなければいけません。
しかし、入社前に業務内容を把握していたにもかかわらず、好きではないという理由で辞めることを伝えると、自分本位で無責任だと思われてもおかしくありません。
仕事内容に興味が持てなくなるのは、長く働く中で誰しもが経験することでしょう。慣れが生じたり、興味が薄れたりするのは自然なことですが、そういったときこそ自己成長のためにやり遂げる姿勢を持ち続ける必要があります。今の職場で働き続けることで、新たなスキルや経験を積むチャンスが得られる可能性もあるため、自分のキャリアや目標について見つめ直してみることをオススメします。
■「甘え」とは言い切れない仕事を辞めたい理由
「仕事を辞めたい」と思う理由の中には、「甘え」とは言い切れない理由も多くあります。たとえば、キャリアアップや自身の将来を見据えて、前向きな姿勢で仕事を辞めることは決して甘えではありません。また職場の環境によっては、働き続けるのが難しく、転職せざるを得ない場合もあるでしょう。
ここからは、転職を視野にいれたほうがよい退職理由についてご紹介します。
・人間関係の問題
上司が厳しく、過度に萎縮してしまう場合や、周囲とのコミュニケーションがうまくいかず孤立感を覚える状況では、精神的な負担が大きくなりがちです。特に、周囲からパワハラや陰口などが続く場合、日々の業務に集中できず、パフォーマンスが低下することも少なくないでしょう。
上司への報連相を意識的に増やしたり、スタッフと積極的にコミュニケーションを取ったりすることで、問題が改善する場合もあるかもしれません。しかし、自分の努力だけではどうしても状況が改善されない場合には、安心して働ける職場を探すために転職をするのもよい選択肢と言えるでしょう。
・将来への不安
社風が自分に合わず、職場に居続けることに自信が持てない場合は、将来に対して大きな不安を抱くこともあるでしょう。たとえば、結果や数字ばかりを求められ、過度なプレッシャーを感じやすい環境や、上下関係が厳しく意見が言いにくい職場では、長期的に働き続けるのが難しく感じられるかもしれません。
また、会社の業績や経営状況が不安定な場合、辞めたいと思うのも「甘え」ではないでしょう。
・労働環境の悪さ
長時間労働や休日出勤が当たり前になっている職場では、心身に大きな負担がかかり、仕事へのやりがいを失う場合も少なくないでしょう。また、残業が多く過労の状況が続けば、健康を損なうリスクも高くなります。
そのほかにも、仕事量に対して給料や待遇が見合っていないと感じることも、仕事を辞めたい理由として正当と言えます。たとえば、評価基準が定まっておらず、いくら頑張っても昇給や昇格が見込めない職場では、努力が報われないと感じるのは当然のことです。
・キャリアアップを叶えるための転職
今の業種や職種以外に新たにやりたいことが見つかった場合に仕事を辞めたいと思ったり、今の業種や職種を維持しつつ仕事やキャリアのステップアップをしたい場合に、そのような環境がない場合は、前向きな決断と言えます。現在の職場環境が自分に合わないと感じたときは、新しい挑戦を求めるほうが、長期的な満足感や達成感につながるでしょう。
■円満退職するためのポイント
今の職場を円満に退職できれば、後腐れなくスッキリした状態で次の仕事に向き合えます。
退職について会社や上司に相談するときは、適切なタイミングで伝えることが大切です。また引き止められても、辞めたい意志を強く持つことが大切です。
ここからは、退職する決断をした方が知っておきたい、円満退職するためのポイントをお伝えします。
・仮に引き止められても辞めたい強い意志を持つ
退職を申し出るときは、辞めたい意志を強く持ちましょう。退職の意思を伝えるときには、上司や同僚から引き止められることも少なくありません。周りの意見やその場の感情に流されてしまうと、退職の決意が揺らぎ、再び悩むことになるでしょう。引き止めによって辞めたい気持ちが揺らいだ場合には、退職の決意を固めた理由を再度振り返ることが大切です。
・退職について早めに上司に相談する
一般的に、退職する1〜1か月半前には申し出たほうがよいでしょう。
就業規則で定められている退職までのスケジュールを把握し、余裕を持って退職手続きを進めましょう。
・自分に合った転職先を見つけておく
精神的に落ち着いた状態で退職できるように、あらかじめ転職先を見つけておくのもオススメです。転職先が決まっていない状態で退職すると、生活上の不安から落ち着いて転職活動に取り組めない可能性があります。転職活動にはある程度の期間が必要となるため、退職を考えはじめた段階で転職活動を開始し、自分に合った新しい職場を見つけておくのがよいでしょう。
また、転職活動を通じて他社の状況を知ることで、今の職場を客観的に見られるようになり、これまで気づかなかった良さやマイナス面を発見できるかもしれません。
転職活動を始めるときには、転職エージェントを活用するとよいでしょう。特に転職が初めての場合、転職に対してさまざまな不安や疑問を抱えていることかと思います。転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談することで、不安を軽減できるだけでなく、転職活動がスムーズに進みやすくなります。
■仕事を辞めたい気持ちは甘え?と悩むときは転職エージェントに相談を
努力しても解決しない人間関係の問題や将来への不安、労働環境の悪さから「仕事を辞めたい」思うときは、多くの場合「甘え」とは言い切れません。しかし、「通勤が面倒でやる気が出ない」「仕事の責任から逃れたい」「仕事内容が好きになれない」など自分本位と思われる理由であれば、「甘え」と捉えられる可能性があります。
退職を決断したら、退職について早めに上司に相談することが大切です。また、退職前に自分に合った転職先を見つけていれば、精神的に落ち着いた状態で退職できるでしょう。
医療事務リンクでは、転職への不安や疑問を解消できるよう、薬局での勤務経験あるキャリアカウンセラーが個別相談に乗っています。また、未公開求人を含め、幅広い選択肢から転職先のご紹介も実施しています。「仕事を辞めたい」と思ったときには、ぜひお気軽にご相談ください。